同窓会ー見知らぬ友人ー 6
「玲・・・・・・?」
驚いた、そういわんばかりの顔をして秋は私を見入る。
それはお互い様だった。
「びっくりしたのは、こっちのセリフ。何でここにいるの?」
「それは・・・・・・」
秋が言葉を濁していた。
わかる、私には。
「――――来たんだね、秋のところにも」
そう言うと秋は「あぁ」と呟くだけにとどまった。
ポケットに入れていた手紙をかさっと音を鳴らして取り出した。
「同じのでしょ」
「そうだな」
「『あなたにならわかるでしょう?7月7日の意味を』」
「そして、『7月7日 7時』と『きせき』」
「え?」
「何、何か違った?」
秋の態度にドキッとした私は瞳に不安を浮かべた。
「きせき?」
「うん、ひらがなで『きせき』だけど?」
「おれは『過去と未来』」
「はぁ? 何で違うの?」
「さぁ? でも俺のはそう書かれてる。ほら」
そう言って見せられた便箋の真ん中に記された文字を見つめ、「あ、ホントだ」と呟いた。
言葉が、違う―――――?
「玲は『きせき』、俺は『過去と未来』」
「私のは『真と偽(まこととうそ)』よ」
そう言って現れたのはまあ。私と同じく制服姿で便箋を一枚見せて。
「俺は『学校』」
「ユキ・・・・・・」
「俺は『鍵と扉』」
「加ト・・・・・・」
「私は『願い』だったわ」
「溝口・・・・・・」
何で、みんな。
私がそう言いかけたところでさらりと長い髪の毛が揺れるのが見えた。
もしかして、もしかすると。
「私は、『仲間』よ」
皆、はっと息を呑んだ。
「沙世子・・・・・・・・・」
呟く言葉に何かこみ上げるものを感じながら。
でも、それ以上口にすることはない。
懐かしい友人達の顔が揃った。それが奇妙な時間の始まり。
素敵な謎への導き。
もう街は闇の色に染まり始めていた。
+あとがきもとい呟き+
揃いました、役者は。キーワードの意味、これは皆さんにはおわかりですね?
それぞれに蒔かれた謎の種はこれから少しずつ芽吹いていくのです。
← ■ →