同窓会ー見知らぬ友人ー 5
時は限りないもの、限りないものだからこそ尊い。
そしてそこで得た友人はかけがえのないものだ。
茜色が街を染め上げるのを、だんだんと自分の影が伸びていくのを感じながら歩く。
一歩、また一歩と近づく道に、少しの緊張感を持って歩いていた。
高校の制服のまま、最初は着替えようかと思っていたけれど、結局着たままで私はポケットにそれを入れて。
別に何かある、そう言うわけじゃない。
わかってるのに、どうしてもそれに近づいてしまう。
私は何を求めてるんだろう、『サヨコ』に。
何度考えても出なかった答え。
だから、歩く。
その答えを導くために。
「なつかし・・・・・・」
三年間通った学校。
ここで卒業してからもう三ヶ月が経とうとしている。
それぞれ希望と不安を背負って扉を開いた、そんな輝かしい晴れの日に。
あれ以来来てなかったな、そんなことを一人でごちながら。
坂を登り、見上げた先には見慣れた校舎がそびえ立っていた。
閉門時間を過ぎていたため、私はよっと門を越える。
多分、先生方もほとんどいないだろうことは予想できたために、門を越えることができた。
そうして目指す先は一つ。
サヨコの像の前。
私はそれを目指して歩く。影が伸び、それが校庭に映し出されていた。
ざっと歩く音が砂を掻き分ける。
校庭が茜色から闇の色へと変化しつつある中、朱(あか)で見えなかったその像を目を凝らして見つめた。
見つめていると一人の影が浮かび上がった。
あれ?
何で、と思いながらその影に近づく。その後姿には見覚えがあった。
忘れもしない、その後姿。
今はブレザーを着ているその姿は。
「秋・・・・・・・・・」
その声に反応したのか、くるっと首を回して。
驚いた顔を見せていた、その秋の双眸を見つめていた。
久しぶりの、再会だった。
+あとがきもとい呟き+
この時秋は県立一の進学校に、玲とは別の高校です。
自分の中での設定はまあと玲とユキは同じ学校。それ以外はみなバラバラと言う設定です。
さて、久々の再会。謎は解けるのでしょうか?
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