「おかえり!デビューおめでとう!!」
そう言って迎えてくれた斗真の笑顔が。
何だかとても痛くて、まっすぐに斗真の顔が見れなかった。
ハワイから帰ってくる時。
一番気になったのは弟分の顔。
どう思ってこの報道を見たんだろうって。
本当は連れて行きたかった。
分かれ道なんていらなかった。
でも。
うっすらと見えていた透明の境界線。
こんなにもくっきりと。
今じゃ見えてしまう。
ハワイに行くまで何をやるのかなんて知らなかった。
ただ、ニノも相葉ちゃんも行くから当然いると思っていたのだ。
斗真がいると―――。
でも行ったらいなくて。
じゃあ、何でここにいるんだろうって。
それを知ったのは現地に着いてから。
「いないな」
そう呟くのはニノ。
「うん」
と静かに頷いたのは相葉ちゃん。
2人とも気になっていたのだ。
あのかわいい弟分の存在を。
「何て言うんだろうな、斗真」
俺はポツリと呟く。
「あいつのことだから『おめでとー!』って言うだろうな」
苦笑するニノ。
あいつ行動パターン決まってるから。
そうして戻ってきた日本。
案の定同じで。
俺たちは苦笑いしたっけ。
「お前、行動パターン同じなのな」
俺たちの返答に斗真は“?”を浮かべていた。
「何だよー。わかんないよー」とむくれながら。
いつからなんだろうな、境界線ができてしまったのは。
淋しい気持ち。
だけど廻り始めてしまった歯車。
かみ合うことのない1つの滑車。
今は淋しいけれど。
いつか追いついてくるはずだから。
だから。
早く来いよ、斗真。
いつか同じ場所で立てるように――……
終