その世界には何が映る?
世界は広いのだと、改めて思ったのはこんな時。
ミネルバにいた頃は本当に狭い世界だったんだと思う。
このアークエンジェルに乗っているとつくづく自分の世界の狭さを知った。
私たちが知っていたラクスさまは実は違う人だということ。
今議長が進めていることは実は私たちにとって、楽しいものでも何でもないということ。
「メイリンさんには夢がありますか?」
ラクスさまが私の顔を見つめ、問う。
「あ、はい。あります」
「まぁ。それはどんな夢ですか?」
「ごく普通のことです。好きな人と結婚して子供が欲しいなって」
「素敵な夢ですわね」
ふふっとラクスさまは笑みをこぼした。
私もつられて笑う。
「ラクスさまは夢がありますか?」
「えぇ、ありますわ」
「どんな夢ですか?」
「私も普通の夢です。好きな人の傍にいられたら一番嬉しいと思いますわ」
ごくごく普通の夢は自分達の胸の中にある。
その夢が叶えられるかどうかは別として、議長の描く世界にはそれがない。
それを知ってしまったから、もうミネルバには戻れない。
「夢があるって楽しいですわね」
互いに顔を見合わせると、また笑っていた。
幸せな未来を掴みたいと願いながら。
終
post script
ミーアとラクスです。二人がしゃべってるのを見て、こう言う会話も悪くないなぁと思いました。
月に上がる直前だと思ってください。この二人はどんな会話をするんだろうと考えたところからちょっと書いてみただけです(笑)
メイリンにとってアークエンジェルでの日々は考えられないことの連続だと思われます(笑)
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