願う先に
その戸惑いも全て消すように。
情報収集、そしてデュランダルの野望を止めるため、一行が目指すことを決めたのは月基地。
そこへ向かう当日。アークエンジェルが旅立つその日に別れの時を惜しんだ。
再び会えると信じてはいたものの、それが確かなのかは誰もわからない。
最初にキラがカガリと別れの挨拶をし、抱き寄せた。
次にラクスとカガリが、そして――ー。
「アスラン・・・・・・」
カガリが複雑そうな顔をして自分を見つめる。
その想いが手に取るようにわかって目を瞑ると一歩前へ出、そしてカガリを抱き寄せる。
久しぶりに触れたぬくもりに言い知れぬ懐かしさを覚えた。
「カガリ」
「アスラン・・・・・・」
「行ってくる」
「あぁ、待ってる。だから頑張ってきて欲しい」
「わかってる」
短い言葉の中に溢れるばかりの想いがこぼれた。
本当なら前線に出たいだろうに、我慢するのだって苦手なくせに。
でもカガリの背中には何百、何千、何万と人々の命がかかっている。
だから行くことはできない。
「頼んだぞ」
「あぁ」
再び会える日を願ってそのぬくもりを離す。
会えたら、今度は。
今度こそは。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
笑顔で戻ってこれるように、祈っていて。
終
post script
アスカガです。ええ、久しぶりのアスカガ。私にしては珍しいことです。
ファイナルプラスを見た時にこのアスカガは好きだって思って。
いつかは書きたいなこの辺の話というわけで短編にしてみました。
このアスカガを踏まえた話をキララクを含む本を書こうと考え中。
こういうアスカガは好きだなー。
しかもアスランから抱き寄せるのは嬉しかった。
もしかするとキララクよりもアスカガのほうがこの時点で書けるものが沢山あるなぁと実感しました。
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