Real face
いつだってギリギリで生きてきた。
それが自分たちの歩みだと知っていたのかもしれない。
苦しくてどうしようもなかった時期もあった。
すれ違うこともあった。
けれどいつだってあったのはあの時の笑顔。
空振りなことだってたくさんあって、その度に凹んだこともあったけれど。
でもそれがあったからこその今だということも知っている。
「行こう、アスラン」
ゆっくりと優しい紫水晶の眼差しが自分の瞳を射抜く。
大きな壁をぶち破る勢いで、これから自分たちの本当の戦いが待っているのは知っていた。
こくりと頷いて言葉を口にする。
「あぁ、行こう。キラ」
無限ループのようなたくさんの問題が待ち構えているこの時代に。
生まれた意味を考えながらその足で歩くために。
生を足掻く覚悟で。
共に手を取り合い、未来を得るために。
その笑顔がいつも傍に在れと願う。
ギリギリでいつも生きてきた。
これからも苦しい道のりは続くけれど、傍にいてくれたら何でもできるような気がした。
いつだって心強い理解者であり、想い人。
「お前のためだったら何だってできるような気がするんだ」
「アスラン?」
小さな呟きはその耳に届かない。
一つ笑みをこぼして答える。
「いいや、何でもない」
不思議そうな眼差しをかき消すようにその手を掴んで歩く。
あの頃と変わらぬ笑顔を見つめて前を向く。
見据えた先の未来はきっと明るい。
終
KAT-TUNの『Real Face』聴いてたら妙にアスキラが書きたくて書いちゃいました。
何気に結構この曲は男の人って感じが前面に出てるような気がする。
久々だなー、アスキラ(笑)