energico




その少女は彼を見るなり走って来た。

まさか。

でも……!!

信じてた。

彼が生きてると言うことを。

死ぬわけないんだって、何度も思ったのだから。



「キラっ!!」



そう呼ばれた彼―キラは声のする方向へと体を向ける。



「カガリっ!!」



走って来た勢いもあるのだろう。
カガリはキラの胸に飛び込んできた。



「お前っ!心配したんだからなっ!!」



「ごめん」



「あの状況見て、すごく心配したんだからなっ!!」



声は涙で少し枯れていた。



「ごめん、カガリ」


「ホント、お前いつも心配かけてばかりだ」


「反省してるよ」


キラは苦笑いしながら答えた。


「だったらっ…!もっと心配させないようにしてくれ!」


「うん。わかってる」


「わかってない!何度心配したことか……」


「ごめんね、カガリ」


「もう、心配かけさせるな。わかったな?」


涙を少し流しながら言うカガリに「うん。わかった」と頷くキラ。


ホント心配したんだからな。
もう、こんな思いはたくさんなんだ。
でも。
今は元気な姿が見られて良かった。
ホントに生きてるのだと言うことがわかってよかった。
そう安堵する自分がいた。
キラをじっと見ると気付いたのか「何?」と尋ねられ、「何でもない」と答える。
うん。
生きている。
確かにココにいる。
今実感しながらキラの横を歩いていた。




―――――もう、いなくなるなよな。




―――――わかってるって。




END