02.


卒業証書を片手に教室から外を眺める。
1年しか居なかったこの教室とも今日でお別れ。
外は快晴だった。
青空を眺めながら遠く彼方に居る親友達を想う。
恐らく彼女達も今日卒業式だ。



たった3年しかなかった中学も、全部違う学校だった。
転勤が多い両親についていく限り仕方のないこと。
だから、親友なんてできるはずもない。
そう決め付けていた。
それを覆したのは、中2の時。
潮田玲――彼女が現れたことによって、私の中で何かが変わった。
それからは、もっと前向きに考えようって思うようになった。
だから今日いる教室でも友達ができた。




外を眺めながら暖かい日差しにあたる。
心地いい暖かな日差し。
ああ、もう春なんだなと思う。
出会いがあって別れがある。
わかっていたことだけど。
それを再び感じることができるようになったのは玲のせい。




「沙世子ぉー!行くよ!!」



廊下から友達の声が響き渡る。




「うん。今行くぅー!」




そう言うときびすを返し、廊下へ向かう。
友達が待ってるから。






冬が終わり、春がやってくる。
別れがあって出会いがある。



そう、今日は中学校の卒業式――……
春はもうすぐそこに来ている…






*2003年の文化祭企画の作品でした。読んで頂きありがとうございます!