図書室の海
この本は十の短編集から成っています。
1.春よ、こい
2.茶色の小壜
3.イサオ・オサリヴァンを探して
4.睡蓮
5.ある映画の記憶
6.ピクニックの準備
7.国境の南
8.オデュッセイア
9.図書室の海
10.ノスタルジア
この中でも私が好きなのは「図書室の海」、「春よ、こい」、「国境の南」です。
特に「図書室の海」は、何を隠そう「六番目の小夜子」の番外編なのです。
主人公は秋の姉、関根夏。
兄の春はサヨコをやりました。秋は頼まれてサヨコをやっています。
そして夏がやったのは「渡すだけのサヨコ」。
サヨコが3年に一度なのは読んだ方ならわかるはず。
じゃあ、その間に鍵はどうなっていたのか?
それが今回夏が演じる「渡すだけのサヨコ」なのです。
夏は演劇部の先輩から鍵を託されます。同時に言葉も残して。
「図書室の海をよろしく」
この言葉に秘められた思いとは?また、夏はその問いにどう答えるのか?
短い話なのですが、この話、すごくほっとするというか…。
サヨコ伝説はそうやって語り継がれるのだなと思ってしまった作品。
六サヨファンなら是非読みたい作品でもあります。
本編「六番目の小夜子」、読んだ後に是非読んでみてください。
そして読み終えてからでも構わないので、関根家がかかわった事件等の話「象と耳鳴り」、「puzzle」を読んで見るのも良しです。
是非オススメしたい一冊。
あなたはどの話が好きですか―――?
『図書室の海/短編集/新潮社