水晶の夜、翡翠の朝
あの「麦の海に住む果実」の番外編、ヨハンを主人公にした話です。
『麦の海に住む果実』でもちょっとミステリアスで恐い一面を持っていたのは、 読んだ人なら誰でも知っていたことでしょう。
そのヨハンが主人公。
しかも題名が『殺人鬼の放課後〜』から始まってるんですから、余計に恐さを感じてしまいます。
話の舞台はもちろんあの湿原に囲まれた全寮制の学校。
最初の冒頭部分では、誰とは具体的には書かれていませんが、 理瀬のことを指してるんだなと思う部分もあって、ちょっと嬉しかったです。
(恩田先生は他の作品に出てきた人を、結構出してくれるので嬉しいですね)
悪意のゲーム『笑いカワセミ』が学校で広まって、ついには怪我をするものが出てくる。
そのゲームに立ち向かうのがヨハンなのです。
話の展開は、私の考えてるものとは違ってて、また面白かったです。
やっぱりヨハンは裏切らないと言うか、あの恐い一面がまた見れました。
これ以上感想を述べてしまうと、ネタバレになってしまうのでここで止めておきます。
それにしても毎度ながらに思うのですが、この学校の校長って不思議な人…。
あ、毎度おなじみ憂理も出張っています。
相変わらずの気の強さが発揮されてますね。
ヨハンよりも謎が多いですね。
ヨハンの家庭事情もちょっと書かれていて、とても興味を持ちました。
『麦の海に住む果実』や『三月は深き紅の淵を』を一度読んだことのある人は、この本も是非読んで欲しい、そう思います。 


ミステリーアンソロジー殺人鬼の放課後より「水晶の夜、翡翠の朝」/角川スニーカー文庫

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