高校三部作のうちの二作目です。
地域と密着した話と言うか、ある意味都市伝説をモチーフにしたと言った方が近いかも。
舞台は谷津。各高校の地歴研がある噂の調査を始めることが話の始まり。
『エンドウさんが宇宙人に連れて行かれる』。
形は違えどとりあえず宇宙人に誰かが連れて行かれる、そう言う噂でした。
その噂どおりになり、その謎を解くことによって、本来の谷津や周りの本当の姿を知っていく、そんな話です。
主に出てくるのはみのり、弘載、仁、裕美。
この四人を主軸にそれぞれの立場で謎の核心へと迫っていくところがドキドキさせます。
この話もそうですが、恩田先生の作品の女の子たちはすごいです。
みのりはどこにでもいるような女の子。
でもその普通が実はすごいって言うことが改めてわかります。
みのりの素朴さがより話を引き立て、また谷津を通して日本の郷土って実はこういうもんだよねと思ってしまう、そんな感じがするのがいいのかも。
地方ならではの味が出てて私は好きかな。
ただ、すっきりとした終わり方ではないから好みがはっきりと別れるかもしれません。
高校三部作を読む上ではある意味重要かなって思いますけどね。
って感想みじか!(笑)ちなみに私は弘載とみのりが好きです。
「球形の季節」/1994年4月20日(初版)