Welcome to Hapiness


『Welcome to "Hapiness"』



そう書かれる木目の縁で飾られる小さな黒板の上にチョークの白い文字が記されている。周りには素朴な色合いの椅子が置いてあり、アンティークな喫茶店の色を醸し出していた。
カラン。
ドアを開けて、小さなカウベルが店内に響くとそこには紅茶の香りが漂う空間が広がる。
その奥には小さなステージがあって、この店の名物でもある生演奏が聴けるのだ。
ライトアップピアノ、そしてこの店のオーナーの持ち主であるヴァイオリン。
時折、オーナーが弾くヴァイオリンの音色に惹かれて、そのドアを叩く者がいる。

ほら。

また一人やってきた。

さぁ、あなたも音と、美味しい紅茶を堪能しながら、ひとときを過ごしませんか?








<予告編・了>




コルダでのパラレル設定です。
単発式での連載予定でいますのでよろしくお願いします。
次からは設定となります。

●喫茶店『Hapiness』の登場人物

・『Hapiness』のオーナー
日野香穂子、17歳。
数年前に父と母を事故で亡くして以来この店を守る。
兄と姉がいるが、どちらも家を明けがち。特に兄は単身赴任でほとんど家にはいない。
火原を『Hapiness』に招き入れてから、色々と大変な日々。だが、楽しいので本人は文句なし。ヴァイオリンの腕前はそれなりにいいらしい(月森談)

・『Hapiness』の店員
火原和樹、18歳。
さすらいのトランペット奏者。
とある事情で『Hapiness』にお世話になることに。
色んなところでトランペットを吹いていただけ、腕は確からしい。
最近香穂子と合奏するのが楽しくて仕方ないのはこの常連達の見解。
ちなみに好きな食べ物は『Hapiness』の看板メニューのカツサンド。

・『Hapiness』の食料などを販売する移動販売店員
土浦梁太郎、17歳。
食料や茶葉などを朝早く仕入れては、『Hapiness』に販売に来ている。
トラックで新鮮な物資を運んでくるテクニックはこの町の誰にも負けない。
ちなみにピアノが得意。火原が来るまでは香穂子とよくセッションしていた。
紅茶よりもコーヒー派ではあるが、ここではよくアールグレイティーを飲む。
常連の月森とは仲が悪い。

・『Hapiness』に来る常連さん
*月森連、17歳。
近くの音楽学校に通う学生。将来はヴァイオリニストになるのが夢。
『Hapiness』にはたまたま近くを歩いていたところで、ヴァイオリンの音色に惹かれて訪れる。好きな紅茶はダージリン。

*志水桂一、16歳。
月森の後輩の学生。チェリスト目指すが、自分に何かが足りないと色々と考える日々。
『Hapiness』には月森の紹介で行くようになった。カルテットをするために訪れることが多い。好きな紅茶はアールグレイ。
 
*柚木梓馬、18歳。
この町の資産家、柚木家の三男。
たまたま散歩をしていた時に見つけたのが『Hapiness』だった。
以来、多少本性を見せている香穂子をいじめるために訪れる(要は暇つぶし)
好きな紅茶はアッサム。

*冬海笙子、16歳。
きれいな音色を奏でるクラリネッティスト。
一度ふらりと立ち寄った『Hapiness』を気に入り、それ以来常連に。
香穂子にかわいがられる。好きな紅茶はアップル。

*王崎信武、21歳。
優しき音色の持ち主のヴァイオリニスト。
香穂子の父と王崎の父が仲が良かったため、香穂子の兄とも仲が良くたまに遊びに来る。香穂子の両親が亡くなって以来、気にかけてくれるお兄ちゃん。
優しい音色で客を魅了する。好きな紅茶はキャンディー。 

*菜美、17歳。
王崎信武の妹。元気ではきはきとした性格で、男女ともに友達が多い。
香穂子と同じ年で、昔から一緒に遊んでいた。たまに香穂子の店の手伝いに来てくれる。金澤とは天敵。好きな紅茶は、オレンジペコー。

*金澤紘人、33歳。
『Hapiness』の昔からの常連さん。よく店の端の椅子に座っている。
菜美とよく口げんかをしている。互いに天敵と思っているが、周りから見ればじゃれているように見える。好きな紅茶は、ドアーズ。

*こんな感じで短編形式で話は進みます。