07. 拍手ログ

【02.ぬくもり(金天)】(安心できる5題) 



いつからだろう。
一人でいるのが淋しくて、そのぬくもりを求めるようになったのは。
ぴたり、と彼の背中にあたしの背中をくっつけて反応を待っていた。
けど、一向に言葉を口にしない彼にちょっとだけカチンときたというか。

「・・・・・・なんか反応ないの?」

「反応が欲しいのか?」

逆に返されてしまって、あたしはうっと言葉に詰まる。

「べっつにー」

口を尖らせて答えると、忍び笑いをする背中が揺れていた。
もう、何でこういう時に限ってこういう反応するかなぁ。
ちょっとだけムカッときて、頬を膨らませていると、トン、と背中と背中が触れた。

「悪い、悪い。お前さんの反応があまりにも面白くってな」

「何それ、あたしの反応面白い?」

「少なくても俺にとっては、な」

新鮮なんだよ、そう言って笑ってるのが背中越しに伝わる。
ずるいよなぁ。
そう言うところ、やっぱり年上なんだなって思うけど。

「ま、いいや」

「ん?何か言ったか?」

「なんでもなーい」

あたしは背中越しに伝わるぬくもりに酔いながら、瞼を閉じて言葉を口にした。






*読んで頂きありがとうございました!